3章 変数を使おう

前回は、

print 'Hello World!';

という「文」を詳しくみてみることをやりました。

今回は、「変数」というものを学びたいと思います。これは、「へんすう」と読みます。
なかなかどんなものか想像しづらいですが、ゆっくり見ていきましょう。


「変数」というのは「箱」をイメージするとわかりやすいです。
いつまでも「箱」のイメージでは、成長(プログラミング能力)は止まってしまいますが、
ひとまず、成長が止まるところまでは、「箱」のイメージにしておきましょう。


では、この「箱」の機能を紹介したいと思います。

    • けっこう何でも入れれる
    • 名前を付けなければいけない
    • 箱の中身をとりだすことができる


ざっとこんな感じです。
「けっこう何でも入れれる」のところですが、それでは学習しづらいので、今回は、
「数字」を入れてみましょう。

use strict;
my $x = 1;

これで、 $xという名前の「変数」(箱ですね)に、数字の1が入りました。

まさに驚愕ですね。何がなんだかという感じかと思います。

まず、 use strict; なんですが、これは「変数」を使うときは必ず付けておきましょう。
なくても動いてしまうのですが、「いいことが起こるおまじない」と思って付けておきましょう。

my $x = 1;

の my ですが、これは「変数」を初めて使うときに my と書きます。
「これはこのプログラムで初めて使う変数です」といった感じの意味です。
実は、この程度の理解では、あまり自由自在にプログラムを扱うことはできないのですが、
初めのうちはこのぐらいの理解で十分です。


$x の 「$(ドル)」も気になりますね。これは、英語でいう「The」にあたるものです。
日本語でいうと、「その」という意味になります。この「$」ですが、
ひとつだけ値を入れれる「変数」の前につけます。


今度は、「=(イコール)」です。この記号は、「代入」という意味で使われます。
「だいにゅう」と読みます。「代入」とは聞き慣れないかもしれませんが、「なにかを入れる」という意味です。
えー「=(イコール)」は「等しい」っていう意味だよ〜 と反論されるかもしれませんが、
それは数学においてのお話です。 プログラミング言語では、数学とは記号の意味を変えてしまって、「代入」という意味で使います。
数学と同じ意味では、「==」とイコールを2つ書くことにPerlの世界ではなります。
初めのうちは、やや親しみにくいですが、「=」で「代入」を意味するのは、プログラムの世界では常識ですので、慣れていきましょう。

今までの理解をまとめると、

こんな感じです。説明が長くなりましたが、
僕は、

my $x = 1;

を見た瞬間に「$xに1を代入しているな」と理解します。

今回は、「変数」に値を入れることを学びました。次回は、この「変数」の使い方をもっとみていきましょう。